湯沢町かぐら・みつまた 基礎レッスンから資格取得まで かぐらスキースクール

第9回バッジテスト報告

メニューリスト:新着情報2022.05.07

5月5日(木)、バッジテストを開催いたしました。

☆天候
晴れ

☆検定バーン
・ジャイアントコース
・テクニカルコーススクール専用コブライン(1級不整地小回り)

☆バーン状況
雪質は春の重いザラメ雪。硫安を散布し、ひどく荒れる事はありませんでした。
スタートで長くお待ちいただく事を避けるため、1級と2級を分けてジャッジを行いました。

☆受検者数・合格者数
1級 25名受検・10名合格
2級 18名受検・11名合格
3級  1名受検・ 1名合格
4級 2名受検・ 2名合格

☆全体総評
今シーズン最終回のバッジ検定となりました。
気温が高く、検定バーンのコンディション確保が厳しい時期であり、オンシーズンの軽い雪質と今回の重いザラメ雪での滑走性の違いを踏まえていただく事前講習としました。
「ジャッジの観点」は、各開催ごとにブリーフィングしておりますが、1級、2級ともに斜面の落下エネルギーをコントロール可能な「ターンポジション・足場作り」に焦点を絞り、ターンを繋ぐ切換え動作、「流れのある運動のリズム」を行おうとする意識が滑りに表現されているか?が合否の決め手になりました。
この精度が高い方に加点がつく採点をさせていただいております。

☆1級総評

「大回り」
急斜面で、深いターン弧で滑りを繋いできた方に加点。
ターン始動期に、重心を谷方向に移動する運動によってスキー板を踏みつけるポジションがターンを描く為のポイントになります。
※「踏みつける」という意味は、脚を曲げる筋力的な動作ではなく、自重を「骨」で支える姿勢作り、力加減が大切です。

「総合滑降」
中斜面の斜面変化のあるバーン設定で行いました。
斜面変化の場所で、ターンサイズを変更できるライン取りやメリハリのある運動で積極的にスピードに乗って滑走した方は加点。
全体にライン変更を積極的に行おうとする意識が多く見られた種目でした。

「小回り」
ターン=エッジングが大切な着眼点となる種目です。
このエッジングを左右差が少なく、バランス良く小回りのリズムを連続した方は加点。
バランスをキープするポイントは、ストックを活用するハンドワークを補助動作としてパラレルスタンスを限りなく維持した滑りが高い評価となりました。

「不整地小回り」
2つのラインコブをチョイスしていただく設定にさせていただきました。
1つは、コブのピッチが狭く早めのターンリズムが必要なライン。もう1つは、ややゆったりとコブのバンクを利用しやすいラインです。
双方の難易度よりも、個々人の運動のリズムとタイミングをとりやすい方をチョイスすることを提案させていただきました。
コブの中でも安定したパラレルスタンスをキープできる「足場作り」ができた方は加点となりました。加点は滑走スピードに合った上体の向きの調整が大切です。流れを止めない滑りが評価されました。

1級検定員
粟野・峯嵜・板倉

☆2級総評
全ての種目において、
・斜度に合わせた重心移動ができているか。
・パラレルでの切り換え操作ができているか。
・適切なスキー操作によるスピードコントロールができているか。
の3点がジャッジの観点でした。

以上を踏まえて積極的な切り換えができている方や、スピードを利用できている方は加点となりました。
スキー操作だけを意識しすぎて重心移動がおろそかになり、十分な外脚荷重ができなかったり、後傾になってしまう方は合格点に達しませんでした。
特に小回りはスキーを回す事にとらわれてバランスを崩してしまう方、後傾になり暴走してコントロールを失う方が見受けられました。
落下を利用したスキー操作を行うよう練習しましょう。

2級検定員
花岡・中井・鮎川

☆3級総評
2種目ともに、外脚荷重でスピードコントロールし、バランス良く滑れているか、がジャッジの観点でした。
スピードに乗った積極的な滑りができており、加点合格となりました。

3級検定員
板倉

☆4級総評
進行方向にしっかり目線と身体を向けて滑る事や、外脚に重さを乗せる事を講習いたしました。様々なリズムでプルークボーゲンで滑れており、加点合格となりました。

4級検定員
三品

今回にて今シーズンのバッジテストは終了いたしました。
たくさんのお客様にご参加いただきありがとうございました。
また来シーズンのチャレンジをお待ちしております。

かぐらスキースクール