★検定日2025年2月16日(日)
★天候 薄曇り
★検定バーン
・みつまたサンシャインコース
・みつまたファミリーコース スクール専用バーン(1級不整地小回り)
★バーンコンディション
圧雪。良好なコンディション
不整地小回りは表面の雪が除雪された良好なコンディション
★合格者数/受験者数
1級 10名/20名
2級 9名/15名
3級 2名/2名
★検定員
鮎川(主任)、並木
※公認スキー検定員規程の変更により、今シーズンからB級検定員2名でバッジテストを開催する事が可能になりました。
★スタート係
三品
★総論
「ターン始動のポジショニング」の習熟度を重要な着眼点としました。適切なポジショニングが取れている方は合格点を獲得する事が出来ました。
一方で目立ったエラー動作としましては、
①重心を谷方向に落とす事が出来ずターン後半に重心が山側に残ってしまう。
→結果として、ターン始動期に適切なポジションを取れなくなります。
②体軸を内側に倒す事でターンを開始する。
→結果として、外スキーに重さが乗らないターンとなります。
③エッジング(角付け)が不足してスキーのサイドカーブにたよったターン舵取りになってしまう。
特に上記②と③はカービングスキーの性能を十分に引き出せていない滑りです。スキーの横ズレを制御することが出来ず、ターン弧とスピードのコントロールが出来ない結果になります。
ご自身のマテリアルの性能を最大限に発揮できる様に練習しましょう。
【1級】
●パラレルターン・大回り
ターン始動の正確なポジショニングについて理解を深めて行きましょう。切りかえでターン姿勢を正確に入れかえ、雪面を捉えることが特に大切です。この一連の動作が舵取り局面での
自在なターンコントロールへとつながって行きます。こうした運動動作を表現出来ていた方には高い評価を出すことができました。
●ベーシックパラレルターン・小回り
この種目は「一定のスピードの中で安定したターン弧を描く」事を目的とします。
(1級検定も<ベーシックパラレルターン>の領域にあります。)
適切なエッジングとズレ幅を調整しながら安定した連続ターンを表現出来た方は合格点を獲得されました。
また上体の動き制御して前傾角度を維持しながら脚部主体の運動を表現出来ていた方は加点の対象でした。
●総合滑降(1級)
ターン構成のイメージが重要な評価ポイントとなりました。リズム変化やライン変化をともなって検定コートを自由自在に演技する表現力を養いましょう。
●パラレルターン・小回り 不整地含むナチュラル (1級)
全日本スキー連盟(SAJ)のバッジテスト規程の変更に伴った運営を行ないました。
受検される皆さんは①コブ斜面だけではなく、②ナチュラルバーンを滑走する事が可能です。
①コブ斜面
正確な演技を表現できた方は加点の対象と致しました。但し、転倒や大きくバランスを崩した場合は減点のリスクも有ります。
②ナチュラルバーン
リズム、スピードに加えてパラレル操作で滑走出来たかどうかが着眼点となりました。
検定バーンの難易度が比較的低いため、ズレ中心のターンではなく、弧を描いた(スキートップが動いた)ターンが出来ているかどうかが着眼点となりました。
【2級】
●ベーシックパラレルターン・大回り
パラレルスタンスでスピード、 リズム、 タイミングよくコントロールしながら左右対称に弧を描けた方は合格点を獲得されました。
逆に減点要素となってしまうのは、ターン初動でハの字が出てしまう、内倒する、ポジショニングがずっと後傾の方は合格点が出しづらい結果となりました。
●ベーシックターン・小回り
パラレルスタンスでスピード、リズム、タイミングよく、ストックワークを駆使しながら上下運動も使い、積極的な重心移動で、一定のスピードでターン弧を描けた方は合格となりました。
一方、残念な結果になってしまった方は、ターン初動でハの字になってしまったり、ターン後半に体が回ってしまい、次の谷方向への運動がしづらくなりクイックなリズムで弧を描くことが出来ない様子でした。
逆ひねりを活用しながらタイミングよくストックをついて、積極的に谷への重心移動を練習しましょう。
●シュテムターン
ハの字に足を開いて、しっかりと雪面を捉えて、外足に乗ってターンができた方は合格点を出しました。
一方で、足場をしっかりと作れずに内倒しながら回っていく方、足の開き出しの時に、極端に後傾になる方は残念な結果となってしまいました。
全ての種目において言えることですが、ターンの初動、中盤、後半でどのようなポジションをとり、どう動くべきなのかを今一度理解を深めて、練習に励んでいただきたいと思います。
次回バッジテストは3月9日(日)に開催予定です。前日の8日(土)には1級・2級攻略レッスンを実施いたしますので、ぜひご利用くださいませ。