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2025年度第8回バッジテスト講評

メニューリスト:新着情報2025.05.10

2025年度第8回バッジテスト講評
★検定日 2025年5月6日(火・振替休日)
★天候 雨
★検定バーン
・みつまた大会バーン
・みつまたファミリーコース スクール専用バーン(1級不整地小回り)
★バーンコンディション
硫酸アンモニウム(硫安)を散布したことにより、滑走性の良いコンディションを保つことができました。
★合格者数/受験者数
1級 16名/38名 (合格率42.1%)
2級  9名/18名 (合格率50.0%)
3級  1名/ 1名 (合格率100.0%)
★検定員
1級 鮎川(主任)、松井
2級 花岡(主任)、三品
※公認スキー検定員規程の変更により、今シーズンからB級検定員2名でバッジテストを開催する事が可能になりました。
3級 三品(講習内検定)
★スタート係
1級 林
2級 湯浅
●総評【1級】
ターン中に生じる斜度変化や、遠心力に対してバランスを取って行くためには、3関節(足関節・膝関節。股関節)を連動させてセンターポジションをキープすることが重要です。
「センターポジション」に加えて,「荷重動作」、「エッジング」を含めた3つの基本動作は実践的なスキーコントロールの質を高める上で非常に重要な要素となります。
こうした基本動作が正確に表現出来ていた方は、内倒・シュテム操作・ローテーションなどのエラー動作が発生しにくい傾向にあります。概ね高い評価となりました。
一方で、合格点に達しなかった方はエラー動作の原因がターン終了時点のポジショニングなどにあることを再認識していただきたいと思います。
●パラレルターン・小回り 不整地含むナチュラル【1級】
ピッチと溝の深さが異なる3レーンを準備しました。ご自身の能力に合わせて滑走コースを選択することは、スキー技能の一部です。
スキーと一緒に身体を落下させて、ターンを描けているかどうかを着眼点といたしました。安定してターン弧を描けている方には高評価を付けさせていただきました。
●ベーシックパラレルターン・小回り 【1級】
この種目は、「一定のスピードの中で安定したターン弧を描く」事を目的とします。
ターン後半の舵取りでは、スキーの方向づけとエッジングによってターンの大きさと深さをコントロールし、スピードの制御を行ないます。適切なエッジングとズレ幅を調整しながら安定した連続ターンを表現出来た方は合格点を獲得されました。
一方で、ターン終了時のポジションがスキー板に対して内側(山側)に残っている方が多くいらっしゃいました。適切なターン始動のポジションを獲得するまでに時間とスペースが必要なため、結果としてターン弧が大きく(中回り)なってしまう傾向にあります。
●パラレルターン・大回り 【1級】
切りかえでターン姿勢を正確に入れかえ、雪面を捉える事が必要になります。外足にしっかりと荷重を行い、雪面抵抗と釣り合いの取れた運動動作を表現出来た方には高い評価を出すことができました。
「総合滑降」でも言えることですが、荷重動作とエッジングが不十分なため、スピードをコントロール出来ていない(暴走)方が多くいらっしゃいました。ターン始動のポジショニングを正確に行ない、ターン弧とスピードを制御する技術を洗練させましょう。
●総合滑降 【1級】
1本の滑りの中で、リズム変化やラインチェンジ(フォールラインの変更)を行なうことによって、さまざまな状況変化に対応できる、自在なスキーコントロールを身につける練習を行ないましょう。
ターンの大きさや深さ、ラインチェンジに合わせて、運動のリズムとタイミングをコントロールできた方には高い評価をさせていただきました。
●【2級総評】
①どのような状況にも対応できる適切なポジションがとれているか。
②外足荷重ができているか。
以上を着眼点として採点いたしました。この日は特に硫安を撒いていたため斜面が硬く、これらがしっかりできていないとスキー操作が上手くできない状況でした。
●【各種目共通】
どの種目においても目立ったミスケースといたしまして、
・上体から形を作っているため外側に傾き過ぎてしまい、外足にきちんと荷重できていない。
・脚部に力を入れ過ぎて股関節が伸びきっている、または外脚をつっぱり過ぎてしまい、内倒したり後傾になってしまう。
見た目の形にとらわれず、足裏にしっかりと重みを感じるような外足荷重や、ポジショニングを練習する事が大切です。またそれを様々な状況、斜度、雪質で同じようにできるかを反復練習してみましょう。
★今年度のバッジテストは、今回で最終実施となりました。合格された方は次なる目標に向けて、惜しくも残念な結果に終わった方は来年度のリベンジのためにスクールをご活用ください。