2025年度第7回バッジテスト講評
★検定日 2025年4月20日(日)
★天候 薄曇り
★検定バーン
・みつまたサンシャインコース
・みつまたファミリーコース スクール専用バーン(1級不整地小回り)
★バーンコンディション
気温の上昇に伴い湿雪が予想されましたので、サンシャインコースには硫酸アンモニウム(硫安)を散布致しました。前日にも散布した相乗効果で良好なコンディションを保つことができました。
★合格者数/受験者数
1級 8名/26名 (合格率30.8%)
2級 15名/23名 (合格率65.2%)
★検定員
1級 鮎川(主任)、並木
2級 花岡(主任)、三品
※公認スキー検定員規程の変更により、今シーズンからB級検定員2名でバッジテストを開催する事が可能になりました。
★スタート係
1級 西村
2級 奥山
★総評【1級】
センターポジションをキープすることで、①切り替え~②重心の移動~③エッジング~④荷重動作が適切に行なわれていた方には加点を含む高い評価をいたしました。
一方、これらの一連の動作が適切に行なわれていない方は、
・体軸を倒したターン始動
・外足への荷重不足
・後傾
・ローテーション
・シュテム動作
などのエラー動作が目立ちました。
これらのエラー動作・「現象」には必ず「原因」があります。SNSを視聴したり、教科書や雑誌を読むだけでは、ご自身のエラーの原因を見つけることは難しいです。問題解決の為にスクールをご活用下さい。
●パラレルターン・小回り 不整地含むナチュラル【1級】
前回バッジテスト同様、斜度変化を含むバーン設定となりました。スキーと一緒に身体を落下させて、ターンを描けているかどうかを着眼点といたしました。
多くの方が日ごろの練習の成果を発揮して、難易度の高い斜面を攻略されていました。
●パラレルターン・大回り 【1級】
この種目は、ハイスピードや急斜面など、あらゆる状況に対応できる実践的なパラレルターンを目標とします。
その為には、切りかえでターン姿勢を正確に入れかえ、雪面を捉える事が必要になります。外足にしっかりと荷重を行い、雪面抵抗と釣り合いの取れた運動動作を表現出来た方には高い評価を出すことができました。
●総合滑降 【1級】
1本の滑りの中で、リズム変化やラインチェンジ(フォールラインの変更)を行なうことによって、さまざまな状況変化に対応できる、自在なスキーコントロールを身につける練習を行ないましょう。
大回りから小(中)回りに変化したときに、ターン中の遠心力や雪面からの抵抗の変化に上手く対応できた方には高い評価をさせていただきました。
●ベーシックパラレルターン・小回り 【1級】
「一定のスピードの中で安定したターン弧を描く」事を目的とします。
適切なエッジングとズレ幅を調整しながら安定した連続ターンを表現出来た方は合格点を獲得されました。
センターポジションをキープすることができず、結果として内倒やシュテム動作、ローテーションなどのエラー動作は減点の対象となりました。
★総評【2級】
外足に対してしっかり重みを乗せられるポジションで荷重を行ない、スピードをコントロールして安全にターンが出来ているかを着眼点といたしました。
●シュテムターン 【2級】
次の外足の開きだしが大き過ぎたり、身体よりも前方に出すことによって、ポジションが後ろになってしまい、スキーが安定せずバランスが悪くなってしまうケースが見受けられました。
●ベーシックパラレルターン・小回り 【2級】
重心移動より先に、身体でスキーを回してしまったり、踵よりの後傾ポジションでテールが動きすぎることで一定のリズムを保てなかった方は残念な結果になりました。
●ベーシックパラレルターン・大回り 【2級】
スキーに乗っているだけで荷重動作がないために内倒したり、身体のローテーションでターンをしようとする方が目立ちました。
次回バッジテストは、5月6日(火・祝)に開催予定です。今年度の最終実施となります。今回は5月3日~5日(土-月祝)の3日間1級・2級攻略レッスンを実施いたします。