湯沢町かぐら・みつまた 基礎レッスンから資格取得まで かぐらスキースクール

第6回バッジテスト、第2回ジュニアバッジテスト報告

メニューリスト:新着情報2023.03.27

3月26日(日)
SAJ公認・スクール主催 第6回バッジテスト及び第2回ジュニアバッジテストを開催いたしました。

☆検定バーン
・かぐらジャイアントコース(1、2級)
・かぐらテクニカルコース(1級不整地小回り)
・みつまたファミリーコース(ジュニア)

☆受検者数・合格者数
1級  24名受検・11名合格
2級  21名受検・15名合格
ジュニア1級  3名受検・3名合格
ジュニア2級  1名受検・1名合格
ジュニア3級  1名受検・1名合格
ジュニア5級  1名受検・1名合格

受検者の皆様、ご参加頂きましてありがとうございました。
当日の天候は、雨、そしてザラメ雪質のコンディションの中、皆様自身の滑りのリズムが発揮できるようにと、私たちスタッフも事前講習、バッジテスト前のワンポイントをアドバイスさせて頂きました。
合格された方、残念ながら基準点に達しなかった方、各々の思いがあるかと思いますが、検定員から見た感想です。ご参照ください。

☆2級
・大回り
急斜面でのザラメ雪でのコンディションで難易度が高まり、ターンの仕上げのところでエッジグリップができている方は加点、フォールライン上にスキーが横に流れ続けてしまう方は基準点に達しないジャッジをさせて頂きました。

・シュテムターン
総評でもお話をさせて頂きました通り、ターン始動期にプルークスタンスをセットする理由として、どんな雪質やご本人が難しいと思う斜面においても安全に方向転換(ターン)するための攻略技法として有効という観点からジャッジをさせて頂きました。
プルークスタンスにした時に、目線を次のターン始動の場所に向けてスキーで滑走移動する技術を習得して頂きたいです。
次のターン方向に簡単に滑走するテクニックとして、シュテムターンは大いに役立つ技法です。

・パラレルターン小回り
ご自身の心地良い滑走スピードを維持する小回りを評価させて頂きました。
スピードを止めるエッジングを行う方々と、ターンを繋ぎながら小回りのリズムをキープしている方々の違いが見られました。
ストックを活用し、積極的に切換え動作を行っている方には加点を付けさせて頂きました。

☆1級
・大回り
急斜面での大回りでは、落差(斜面を落下しながらターンする距離)を取った中で、深回りで滑られた方には加点を付けさせて頂きました。
当日の基準の滑りは、斜滑降をスキーのズレが少なく移動された方です。
スキー板の回旋(方向付け)が大きく、スピン的な方向転換をしている方は69点となりました。
2級の方々同様に、目線の目安を次のターンを始動する場所に持つことが大事です。これによってターンの際、外スキーよりも身体の重心がインサイドに置かれ、結果的に角付けをキープしたまま推進力を持ったターンに繋がる滑りになります。

・小回り
大回り同様に、ご自身が小回りのリズムをキープしやすい落差を取ったターン構成をした方には加点。落差(落下エネルギー)をしっかりエッジングポジションでターンを繋げる滑りになっていました。
また、ストックを活用して次のターンをしやすくする為に上体の向きをフォールラインに向けていく先行動作が伴うことを評価させて頂きました。
ターン始動の時、上体の向きよりも先にスキーのトップが回転方向に動き出してしまい後傾姿勢になってしまった方、また連続性に欠けていた方は基準点に達しない結果となりました。

・不整地小回り
2つのコブのラインを設定させて頂きました。1つは、ピッチ(コブの間隔)が狭いライン。もう一つは、横幅があり、たてのうねりが大きいラインです。
事前に説明させて頂きましたが、ライン選びによる加点ジャッジは行っておらず、ラインのリズムに合わせた連続性のある滑りを行えるかを見させていただきました。
コブから受ける圧(抵抗)を受け止められるポジショニングを行えた方には加点。ポジショニングができない方は、脚の緩み(吸収動作)が大きくなりスキーが走りすぎてコブのリズムに合わず、ラインからはみ出してしまった方々は基準点に達しない評価となりました。

・総合滑降(フリー)
斜面のうねりがあり、難易度の高い設定でした。
ロングターン、ミドルターンをミックスしながらねじれた斜面に対応した滑りの流れができた方には加点。
少し戸惑ってしまい滑走ラインを見失っている方は、69点となりました。
自身のターンポジション(足場)をターン中盤から作れるようにすることがポイントです。山回り部分で腕の構え方や上半身の前傾角度をキープする姿勢作りが滑りの安定性の差になったようです。

主任検定員 粟野利信